今回は股関節痛に悩まれていた32歳女性の症例です。
発症初期だったので非常に短期間で改善された例です。
症状
来院3日前に右の股関節の違和感が出てくる。
次の日には違和感が痛みに変化。
股関節を曲げたり、歩行時に痛みがあり、歩行が困難になる。
この方の問題点
股関節は骨盤の関節とリンクして動きますが、この方は骨盤の関節と股関節のリンクした動きが取れていませんでした。
そのことによって股関節で摩擦が強くなって、炎症して痛みにつながってしまったのだと思われます。
初診時の対応
初診時は股関節を曲げても痛みが生じるので、まずは骨盤の関節が潤滑して機能するように、運動療法で改善を図りました。
股関節の方は特殊な治療器具で関節の軌道と歪みを改善させる処置をしました。
また炎症が強いため、氷でのアイシングを施しました。
処置後に歩行の痛みの軽減が見られたのでまた1週間後に経過を見せてもらうことにしました。
2回目以降の経過
1週間後の2回目の来院では、自宅でもアイシングをしっかりと行ってくれたおかげで多少の痛みが残るものの、ずいぶんと症状が落ち着いていました。
なので骨盤と股関節のリンクした動きを取り戻すための運動療法をまず行う。
そして姿勢を良くして、股関節にきれいに体重が乗るようにするために、脊柱を特殊ローラーで処置。
3回目は1週間後にまた来院してもらい、症状と検査上も改善が見られたために身体の微調整をして卒業となりました。
まとめ
この方は発症初期だったのと、股関節に特段の損傷や変形がなかったので非常に早く改善されました。
股関節は骨盤と歯車のようにリンクした動きをしています。
この歯車が狂ってしまうと股関節に症状を出したり、長期間その状態が続くと中で摩擦が続き軟骨まで痛める恐れがあります。
軟骨の損傷や変形してしまうと非常に回復までの期間が伸びてしまったり、状態によってはやはり手術が必要となってしまう場合もあります。
ただ股関節とともに骨盤の関節とのリンクした動きを取り戻していくことによって改善に向かわれていく方も多いです。
もし股関節の痛みで悩まれている方はご相談いただければお力になれるかもしれません。