
病院で腰の椎間板ヘルニアと診断されてお困りの方は100万人いると言われています。
そして様々な椎間板ヘルニアの治療や医療機関がある中で、どれを選んでいいのかわからない方も多くいると思われます。
ここでは一般的な病院での治療と整体院での治療、そして当院での椎間板ヘルニアの考え方と治療についてお伝えしていきます。
椎間板ヘルニアとは?
背骨と背骨の間には椎間板というクッションのようなものがあります。
椎間板は2つのものから構成されていて、真ん中に髄核というゼリー状のものがあり、それを取り囲むように繊維状の線維輪があります。
ヘルニアとは飛び出るという意味で、真ん中にあるゼリー状の髄核が外に飛び出た状態を椎間板ヘルニアと言います。
この椎間板ヘルニアが脊髄を圧迫して、腰に痛みを出したり、おしりや足にシビレや痛みを出すと言われています。
椎間板ヘルニアと診断される基準は?
腰のヘルニアのガイドラインによる診断基準は、
1、腰・下肢痛を有する。
2、安静時にも症状を有する。
3、SLRテスト(仰向けに寝て片足を持ち上げるテスト)は70°以下陽性。
4、MRIなど画像所見で椎間板の突出がみられる。
5、症状と画像所見とが一致する。
これらが認められて、椎間板ヘルニアと診断されます。
当院でもたまに整骨院や整体院で椎間板ヘルニアと言われて来られる方がいますが、そもそも上記のような所見が認められて椎間板ヘルニアと診断されますので注意が必要です。
病院での椎間板ヘルニアの治療
1、保存療法
保存療法とは手術をしない治療のことです。
一般的な椎間板ヘルニアの保存療法はまずは投薬治療です。
シップや痛み止めの薬、筋弛緩薬などが処方され、経過を見ていきます。
またコルセットなどの装具を装着することで患部の安静を図ります。
また薬で効果があまり認められない場合は、神経に対して麻酔薬を注入する神経ブロック注射が行われます。
いずれも痛みやしびれに対する原因の除去ではなく、対症療法と言えます。
2、手術
一般的には膀胱直腸障害(尿や便が出にくくなったり、失禁がみられる)や下肢に麻痺や力が全く入らないなどの緊急性の高い場合や、保存療法が無効と考えられる場合などに手術が検討されます。
手術には直接椎間板を摘出するものや、レーザーなどを用いて椎間板の圧力を減らして引っ込ませるものなどがあります。
椎間板を直接摘出する手術は切開する規模によって変わってきます。
大きく切開して器具で固定する場合は長期の入院が必要となります。
内視鏡による手術は切開する規模が小さいため筋肉や骨への侵襲が最小限に抑えられ、入院期間も短く済みますが、熟練した技術と機器が必要なためにまだ施術できる期間は少ないようです。
レーザー治療は侵襲が少なく日帰りで受けられますが、重度のヘルニアには効果がないことも多くまだまだこれからだと言えます。
手術でヘルニアが取り除かれて症状が良くなる場合もありますが、症状が残ってしまったり再発してしまう方もいますので主治医と相談し、慎重に選択されるとよいでしょう。
整体院での椎間板ヘルニアの治療
一般的な整体院での治療は症状の出ている周囲の筋肉のマッサージやストレッチをすることで緊張している筋肉を柔らかくし、症状の緩和を図ります。
またボキボキと骨格矯正をすることで骨格を整えて症状の緩和を図るところもあります。
筋肉を柔らかくすることや骨格を整えることは大切ですが、過度なマッサージは余計な緊張を作りますし、ボキボキと鳴らす骨格矯正は危険が伴う場合がありますので注意が必要です。
シンセロ治療院が考える椎間板ヘルニア
当院ではまずそもそもなぜ椎間板ヘルニアが起きてしまったのかを考えます。
椎間板の中の髄核が外に飛び出るということは、周りを取り囲んでいる線維輪が破けてしまわない限り髄核が飛び出てヘルニアにならないのです。
お饅頭に例えるとわかりやすいですが、中のあんこは外の皮が破けない限り出てきません。
外の皮は圧迫したところで破けません。
引っ張ったり捻ったりすることで破けます。
つまり椎間板も同じで引っ張られたり、捻られる力が働いているのです。
さらにこの引っ張られたり捻られる力は椎間板だけでなく、その周囲の背骨や筋肉や神経血管にまで及んでいることはお分かりでしょう。
お薬で緩和されない痛みや、手術をしても症状が取れなかったり、再発してしまう方はこの引っ張られたり捻れる力が取り除かれていないので中々症状が良くならないと当院は考えております。
椎間板が引っ張られたり捻れる原因は?
骨盤が潤滑できずに歪んでいる
骨盤は脊柱の土台であり、重心バランスを取るために大切な場所です。
骨盤が潤滑できずに本来のキレイな動きが損なわれてしまうと歪んでしまい、上に乗る脊柱が不安定になり、椎間板に負担をかけてしまいます。
脊柱が潤滑できずに歪んでいる
脊柱が潤滑できずに本来のキレイな重心周りで動けないことで歪んでしまい、椎間板に引っ張られる力や捻れるような力が加わり、椎間板に負担をかけてしまいます。
筋肉が潤滑できずに歪んでいる
筋肉が硬くなったり、左右の筋肉の張力バランスが崩れることで、体全体のバランスを崩し、関節の動きを悪くして椎間板にも引っ張られる力や捻れる力が加わってしまいます。
この骨盤や脊柱、筋肉が歪んでいくことで、椎間板に引っ張られる力や捻れる力が加わりヘルニアが出てきてしまうだけでなく、神経やその周囲の血管などにも負担をかけて痛みや痺れが出てきてしまいます。
シンセロ治療院での椎間板ヘルニアの治療とは?
当院ではこのようにそもそも椎間板ヘルニアが起きてしまった原因を検査にて把握していき、原因に対して施術を行っていきます。
人それぞれ骨盤や脊柱、筋肉の歪みの違いがありますので、その人それぞれに合った施術を行っていきます。
骨盤や脊柱、筋肉に対して痛みのない穏やかな手技療法やローラーなどを使い潤滑させて整えたり、運動療法を行うことで引っ張られる力や捻れる力を取り除いて症状を改善していきます。
実際に手術適応とされた方が改善されたり、手術をしても改善されなかった椎間板ヘルニアの方たちが改善されている例もあります。
もし椎間板ヘルニアと診断されてお困りでしたら当院がお力になりますのでご相談ください。
また実際の患者さんの体験談を参考にしてみてください。